鶴の間(2005/09/13 24:20-24:50 日テレ)

んふふふふふ。そんな感じでした。ハイ。矢作スーツ姿だし、それでもう歯見せる笑顔で即死ですよ私は。ああ。矢作のかわいさに、全体をさらってみました。以下、すっごく長くなったので。
番組は鶴瓶がとある芸人と一夜限りのコンビを結成、舞台に出るまで鶴瓶は相方を知らず、ステージ上で初めてみて、そのままぶっつけ本番で漫才をしなければならないというもの。
まずは控え室の鶴瓶、チャック開いてます!「師匠、最近ちょっとたるんでるんとちゃいますか?」とレポーターのラルフ鈴木に言われ「これはあの…これは…」
一方の控え室。「今夜の相方は、おぎやはぎの矢作さんです」と言われ、にかあっと笑い歯全開で頭を下げる矢作。作戦は、と聞かれ「作戦、あのホント…びっくりしないでほしいんですけどね」と言う矢作、ラルフ鈴木に心構えをさせておいて、「作戦、ないんです」…やはり。しかし「ただ…」と矢作、「NINTENDO-DSに柔らか頭塾ってのがあるんですよ。頭柔らかくするヤツ。さっき、ここに来るまで楽屋でずっとやってました」と自信満々にニヤリ。「頭柔らかくなってますから、こりゃ瞬発力がね、相当期待していいですよ」といいつつ「大丈夫っていえば大丈夫だし、大丈夫じゃないっていえば大丈夫じゃないし…そりゃ、なんとも言えないですよね」と相変わらずな矢作。そしていよいよ本番。なぜか「拙者、親方と申すは…」と口を滑らかにしたいのかハッキリと2度言う矢作。なんだそれは。
そして2人はステージへ。それぞれの控え室から扉の後ろに階段上って入るんですが、ちょうど真ん中で仕切られていて、相手は見えない構造になっているのですね。それぞれ待機する2人をカメラが上からとらえます。そしてステージ。正面真ん中に扉があって、それが観音開きになって登場。矢作を見て、「来たか」という感じの表情でニヤリと笑う鶴瓶。矢作は顔を合わせ、気が抜けたような笑顔でそのままマイクの前へきて「いやいやいや〜いははははは」と笑う。それにつられたように「ははは」と笑って鶴瓶「いや、いずれ来るやろとは思てたからね」と漫才スタートです。

矢 いやははは、思ってましたか
鶴 いや、思ってましたよ。アンタくるとメガネメガネですからね。
矢 あーそうですよねえ
鶴 いずれくるんじゃないかな、と
矢 僕も、いずれ出るんじゃないかなと思ってました、ええ。
鶴 まー長い付き合いですからね、もう。
矢 そうなんですよねもう。鶴瓶師匠の電話番号も知ってますから
鶴 そうそう。俺はね、急にきてやね、電話番号教えてくださいって言われてやね、どないしようかなと思ったんやけどね(と身をくねらせる)

集団でやってたときにコントを見たことがあるという鶴瓶に「あんときはそんなにまだぐーんと出てくる人気やなかったんですけど、あの、好きでしたね」と言われた矢作、「ああーそれはもう、なんと言っていいやら」と真顔で言い「いやいや…」と鶴瓶。「ああ!ありがとうございます!!」と慌てて言い直す矢作、「そりゃそうや、ありがとうやろ。笑いの先輩ですよわたし。ありがとうございますやろ。なんといっていいやらて!」とおかしいと指摘される。そして「緊張感は…みんなが言うけど、あるでしょ?」と言われた矢作は「そりゃー緊張感はあるんですけど、それがちょっと失礼なことしちゃったことがあるんですよ、昔。ちゃんと謝りたいなーと思って」と以前あった出来事を話し始める。

矢 ちょうど日本テレビで、鶴瓶師匠が、ご飯食べに行こうって誘ってくれて、
鶴 ああ、俺が誘ったんや
矢 そうなんですよ。で、ハイヤーがどーんとつけてくれて。で、運転手が後部座席ガチャっと開けてくれたんですが、僕と小木が乗りこんじゃったんですよ。
鶴 …確かそうやな
矢 それで、赤坂の現場につくまで、鶴瓶師匠、助手席なんですよ。しかもハイヤーだから、助手席ちょっと前の方になってんですよね。すごい前のほうで小さくなって…
鶴 そう、こないなって
矢 で、店についたときも、運転手さんが開けてくれるの僕らのほうなんですよね。
鶴 そりゃもうね、すぐに開けられへんからね、こんななってね。
矢 ちゃんと謝ってなかったんで
鶴 ちゃんと謝ってほしいなあ
矢 …ごめんなさい(と口をきゅっと結ぶ)
鶴 …いや、すいません、アンタちゃんと謝ってないよ?キバッてるだけじゃない
矢 へへへへへ
鶴 なにがへへへ、やねん
矢 笑ってごまかして
鶴 笑ろたらあかんて

「そうなんですよ、礼儀しらずでしたね。これもう、人力舎がいけないと思うんですよ」となぜかジム所のせいにする矢作。ここから人力舎の話*1になり、「俺もいれてくれないかな」と鶴瓶、「お笑いは、ほめられないとアカンのですよ」

矢 人力舎の芸人、全員ほめられると伸びるタイプですよね。
鶴 あー
矢 けなされたらもうだめです。萎縮しちゃうから
鶴 そうでしょう。萎縮しちゃうの?
矢 も、すっごい萎縮ですよ、怒られたら
鶴 じゃあアンタッチャブルの山崎なんかも萎縮しよるの?
矢 あんなもん、怒られたら一言もしゃべらないですよ。あれ、怒られてないからあんなにしゃべるんですよ。
鶴 あ、そう
矢 試しに一言、怒ってごらんなさい
鶴 ああ、 
矢 ひっとこともしゃべんなくなるから。怖くて
鶴 ああそう。
矢 びくびく毎日何かに怯えながら寝てるって言ってました

「ほんな、ええ環境やねんなあ」という鶴瓶に「そうなんですよ。すごいほめてくれるんですよ」と矢作。それを受けて「ほめてほしいわ僕らもね。わたしなんかほめられたことあらへん」という鶴瓶に「そうでしょうね」と矢作。「ああ…ああ??」と鶴瓶。そりゃーないよ。ふはははは、と笑う矢作、鶴瓶に腕をつかまれて「ちゃ、ちがうんです、今、ホントに悪気はないんです、今!」そのまま上手に押されていく。「なんつった?」という鶴瓶に「ホンットに悪気ないんです!今の、自然に出たんです!」と必死に言う矢作。「ちょっと、もっぺんいこ」とセンターに戻される。

鶴 ほめられんの?
矢 そう、すごくほめられますよ。ほめられて伸びますよね
鶴 ええなー。事務所入れてほしいわー
矢 マジっすか
鶴 いや、ほんまそういうところでほめられたことないもんな
矢 そんなわけないじゃないですかッ!!!!

当然、また押されて上手に追いやられる矢作。「ものすごいかぶりつきや!も、待ってました!みたいな。それでは俺は納得せえへんわ」と鶴瓶
この後、ハンチング帽の話になるのですが、ハンチング帽が好きだという鶴瓶、「ハンチング…わかってる?」「ハンチングっていったらあのハンチングでしょう、例の」と矢作。「あれが好っきゃから。野球帽は似合へんねん」という鶴瓶に「あー、でしょうね」とまた言ってしまった矢作。言ったそばから「うひゃははははは」と笑ってみるが当然ごまかせず、また怒られることに。「謙遜して言うとんねん!」という鶴瓶に「一言いいわけさせてもらったら、『そうでしょうね』が口癖なんですよ!」と矢作。「ホントは思ってないですよ!本当は、師匠、野球帽、誰よりも似合うと思ってますよ!!」
さらに「ハンチングが似合へんねん」と言ってしまった師匠に「はいはい」とあいのてをうってしまった矢作。「いや、ハンチングは似合うねん!!」と鶴瓶。「似合へんって言ったら、今、『そうでしょうね』って」と指摘された矢作、「あ、いま俺、正直全然聞いてなかった」なんつーことを!!さっきも失礼な発言をし、今は「ハンチングが似合わない」と間違っていったときに「いや、ハンチングは似合うでしょう」と言うべきところを、聞いてない、と説教され「これはもう、最悪ですよ。どうやって謝っていいかわからない。だからもう、逆に謝んのやめようかと思って!」オイオイ!!
ハンチングをよく忘れたり落としたりする鶴瓶に、マネージャーがとった行動はハンチングにゴム紐をつける、ということだったという話を聞いた矢作、「師匠はまったく悪くないですよね」と言うと「俺は正しい、悪いとかそういう対象にしてほしくない!」と鶴瓶。しかしそれを聞いた矢作は「でも、まったく悪くないとは言いましたけど、いや、でもまったく悪くはないですよ?だってハンチング落としてんですよね?!」「なぜハンチングを落とすんですか?!」「ハンチングって一番落としづらいですよアレ」と畳み掛ける矢作。とにかく、ものすごい好きなハンチングを落としたという鶴瓶。「ものすごい好きなハンチングがあったんや」というと「…何色のやつですか?」と微妙な質問をする矢作。「まったく興味ないやろ」と指摘され「まったく興味ないことはないですよ。ほんとに!興味ありますって!」と必死な矢作。「じゃあ俺は何色が似合うねん」と鶴瓶。聞かれた矢作は「…ずばり。迷彩ですね」と。「…53やで?迷彩のハンチングかぶって歩いてたら危ない」と言う鶴瓶に「確かに」て。さらにさらにこの後、「正直、そんなに似合わないと思います。ベージュは」と言い放った矢作。「ベージュって、わかる?あれやで?」という鶴瓶に「あれでしょ、くすんだやつですよね」とまたも失言。

鶴 あのね。人が一番好きなやつを…!!くすんだやつて!!むかついてきたな…ベージュのやつねん、ちょっと柄入っとって…
矢 どんな柄入ってるんですか?柄にもよりますよベージュはわかりましたけど、柄によっては大反対ですよ
鶴 ふふっ
矢 だって柄がねえ、ガイコツとか入ってたらそりゃ鶴瓶師匠っぽくないじゃないですか!
鶴 ベージュにガイコツて…買うか!!そんな柄買うか!!

で、一度なくしたお気に入りのハンチングを慌てて探しにいったら、落ちたまま放置されていて微妙な気持ちになったという鶴瓶に「自分の好きな物が一番だと思いますよ。人の意見なんて関係ないじゃないですか」と矢作。「まあ、今でもそれは持ってますけどね」と鶴瓶、「ゴムはつけてませんよ!」と言うとしばらく矢作考えて「…立派ですよ」ああーまたー!!「テレビ関係ないわ」とセンターマイクをどけた鶴瓶、上手で矢作に「立派ですよ?何が立派や!!」と。それに対して矢作は「ダメな人は、ゴムつけちゃうじゃないですか。それを断固としてつけなかった、鶴瓶師匠は立派ですよ!!」と主張。しかし「ほんとに、あれですよ、悪気はないんですよ。俺…言葉のつかい方がちょっとあれなのかなあ」
と、センターに戻った2人。「おかしいから、もうここであなたがしゃべってる間、僕が無口になったらどうすんの。非常に漫才しにくいよ。プイッとなって怒って」とそっぽを向く鶴瓶。「ああー」と矢作、「プッてなるじゃないですか。そしたら、僕だって、プッて」とお互いそっぽを向く形に。




矢 フー(と息を吐いて口をとがらせる)



鶴 こんなんは、後輩から折れるもんやからな…いや、そんなこと言わずに…とかな



矢 こんな黙ってんの全然平気なんですよね

矢 (小声で)鶴瓶師匠!空気!空気ヤバイですよ!!

鶴 んー




矢 もうこれは意地と意地のぶつかりあいですよ
鶴 そうやな、それはそっちが「立派ですよ」のことば撤回しますよとか、そんなんな…
矢 でもここで負けを認めちゃったら、一生勝てないです
鶴 でも…漫才しにきてんねんからな
矢 漫才しにきてんですけど…でも先にプイッてやったのはどっちなんだって話ですよ


矢 プイッてやられたらこっちだって考えがあるって話ですよ


鶴 お前とは…一緒に住まれへんなあ

矢 そんなの、鶴瓶師匠が言う5分前から思ってましたよ

(くうっという表情で地団駄を踏み出す鶴瓶

鶴 いや…上げた手おろせないやん。5分前からて…どういうことやねん。心で言うてんやろうけど、聞こえてんねん
矢 まあちょっと、そういうサトラレみたいなとこあんでしょうね


鶴 でももう…もうええよ、もうわかったから
矢 僕だって…本気で言ってるわけじゃないし。別に…仲直りしたいって気持ちはあるし
鶴 いや、俺もあるよ、あるけどな…
矢 師匠に背を向けてるの失礼なのもわかってるし。だけど自分から謝るのもしゃくだし。…いいきっかけをくれるのは上の人の仕事だと思うし。

(地団駄を踏む鶴瓶

矢 素直に…謝りたいなあ!!
鶴 そうか…そうか…じゃあ、皆の前で…友情の眼鏡交換しようか。

こうして眼鏡交換をして終了!!ああ、あの写真*2はこういうことだったんだ!!なるほど!!
そんなわけで鶴瓶の眼鏡をかけてはけた矢作「いや〜楽しかったですねー眼鏡交換。どうなることかと思いましたけど」。一方矢作の眼鏡をかけた鶴瓶は「うまいよな、あいつ」とニヤリ。
終わって2人の反省トークではまずは眼鏡を交換。「友情の眼鏡交換はちょっと、歴史に残るよ?」と鶴瓶。どーすんだどーすんだと思いながらやっていたという矢作、「基本僕は、預け芸なんで」「心の仲で、自分でどうにかしようと思う気持ちはほとんどないですから」と。「それがふざけとるよね?!ええ?どういうことなの?」「ことばすべてがね、人をバカにしとるよ!」と鶴瓶。「そんなことないですよ、ほんと尊敬してんですから師匠を」という矢作に「小木はどう言うてんの?」と鶴瓶。「小木なんか…師匠になりたいって。ああいう人になりたいって」と矢作。そして「いずれ小木も来よんやろうからね」という鶴瓶に「逆に、小木バージョンを見てみたいですねー」と矢作、「ただ…」と声を少しひそめ「小木もまったく僕と同じタイプですから」


そんなわけで終了。なかなか漫才を起こすのって難しいですね。雰囲気伝わらないだろうな…むー。
いやーしかし、ずっりぃよ矢作ーってほんと。「預け芸」まさしくその通りであります。ハイ。でもさー思うんだけど、「預け芸」って結構高度なんじゃない?普通なら、やりやすいペースにしちゃったほうが勝ちっていうか、楽っていうか。「預ける」っていうのはある意味賭けだし、そうとう度胸がないとできない気がする…や、やはり大物だよ矢作(←もちろんラブい贔屓目入りまくりですが)。預けているのに、矢作のペースなんだもんなあ。んで、だいたいはあの笑顔でOKを出してしまう自分よ…うう。そして、そしてその矢作に基本預けっぱなしの小木の「鶴の間」私もぜひ見たいですわ。いやほんと。



*1:売れたら「マネジメントの仕方がわからない」と言って辞めさせられる話とか、社長のダメ出しが「俺ぁ、先月のネタのほうが好きだなー」っていう話とか。

*2:http://d.hatena.ne.jp/wabi-nago/20050907#p2 でもやっぱり黒ブチが好き。