ANATAKIKOU「甘い“グラデーション”の不思議」(2005/09/17 下北沢CLUB QUE)

東京初ワンマン、そして私は初ANATAKIKOUでございました。いやーすごい楽しかったですよー。今回ワンマンは来週の大阪が残っているので、一応。
19時、ほぼ定刻どおりにスタートで1曲目は『午後5時の追随画』。私は後ろの方にいて、なかなかステージが見えず*1、さらに音もなぜかあまりよく聞こえず、1曲目は「んん?」って感じだったのですが、続いての『モーターガール』のラスト「髪なびかせてー決して止まらないー」の部分で急にぐわあっときました。なんというか…松浦さんの声が、急にぐわあっと入ってきた。それからはもうグイグイとANATAKIKOUワールドに引きこまれました。生で聞く『甘い種の不思議』はやはり素晴らしい。何層にも何層にも音も、声も、重なって、もうその境目がわからなくなるくらい合わさってひとつになる。ボーカルの声と音が、とかボーカルとコーラスが、っていうのはあってもここまで層が厚いのは初めてかもしれないなあ。そんな心地よさに揺られているうちに、新曲を2曲やってくれたり、北條さんが『黄色い道』を弾き語りでやってくれたりと。新曲、「君んちってどこよ」って歌詞がすごいかわいかった。それで、弾き語りよかったなあ。「アスファルトじゃなくて土の道」って意味でって話をしていたけど、まっすぐな黄色い道が浮かんだよ。
「中盤って誰が決めたんだ、まだ初盤だ!」的なことを言ってて「オイオイ…序盤だろう」と心の中で突っ込む場面はあったのですが、噂に聞いていたよりもMC、変じゃないなあ、やっぱり東京初ワンマンってことで押さえてるのかなーなんて思っていたのですが、『モネラ氏の庭園』でメンバー紹介のときに松浦さんが北條さんを「歌舞伎役者の二次災害」という訳のわからんフレーズを叫び、その返しが「引きこもりを経て今日このステージに!!」だったのが爆笑。松浦さん即否定してましたけど。そしてこんなのは序の口で、アンコールで怒髪天の増子さんが差し入れてくれたという1升瓶を持って登場。さらにラッパで回しのみをするという暴挙に!!3人ともお酒強いみたいでがしがし飲んでました。んで、このあとのMCが「パピヨンが見える」「みんなパジャマに見える」と訳わからん度倍。ドラム藤井さんはスティック大盤振る舞いでビュンビュン投げ入れるわ、松浦さんは客入れSE(だと思う)のCDを出してきて、投げる前にベロベロに舐めて飛ばすし。んもう大変ですよ!!アンコールでも新曲『シンデレラ(仮)』をやってくれたんですが、これ今度のシングルになるのかな?すごくANATAKIKOUっぽいというか。いい曲でした!そしてラストは『幻想港町』…しかしこの前に再び1升瓶回し飲みをしたためか、歌に入るなり止める松浦さん「四次元に聞こえた!!」と。もー、なんかやるんじゃないかと思ったけどホントにやってくれましたよ!!でも最後の「そろそろこの街を出よう〜」って辺り聞いてるとなんか急に「もう終わっちゃうんだあ」って気持ちになって寂しくなりました。もっと聞いていたかったなあ。最後、ステージを去るときに藤井さんが頭を下げていたのがまたおかしかったです。いやー後半の盛り上がりはすごかったなあ。たぶん、大阪では最初からこのくらい盛りあがってるのかもしれないけど。でもすごくすごく楽しかったです。また聞きたいなあ、歌も、MCも。



*1:私のいた位置からはbassの杉村さんはよーく見えた。メガネ女子ですげいかわいくてなんか得した気分でしたよ。