30minutes鬼(2005/09/02 25:30-26:00 テレビ東京)

こ、今回はとにかく小木が!!小木が!!怖いくらいに気持ち悪かったデス!!それに満足。小木をみて気持ち悪いっていう人にはたまらない回でした。でも小木をみてカッコイイという人には…あれですがね。そんな第9話、ゲストは小島聖で「突入せよ!あさま荘」

古いアパート「あさま荘」の外。先輩刑事の小島は優作ばりのサングラスでタバコをくゆらせている。そこへ後輩刑事の設楽がやってくる。「今、2人組送り込みましたんで」と設楽。どうやら金を渡して2人組をアパートの中へ潜入させるつもりらしい。「人質が確認でき次第、連絡するよう指示しときました」という設楽に「わかったわ…30分後に突入します」と小島。
部屋の中では、弟・荒川が母に頼まれて、兄・小木にお見合い写真を持ってきていた。「兄ちゃんも、もういい年だべ?こんな東京で仕事もしないでプラプラしてねえで、いいかげん身かためろって」」という荒川に「別にプラプラしてねえよ。俺はまだ夢を捨てたわけじゃない」と小木。「ああ…カメラマンだっけか?」と言う荒川に「いや…写真はもう辞めたんだ」と小木、立ちあがり窓の外を見つめながら、「Jリーガーだよ!!」と力強く言う。「はあ??」と声をあげ「兄ちゃん、今いくつだ?!」という荒川に「写真はもう辞めたんだよ!」と小木も声を荒げる。そして「なぜなら、深爪するとシャッター押すの痛ぇからな!深爪なんだよ俺いつだって!だから俺はサッカーを選んだ。あれは手使わないからな、あれは手使わなくていいからな!!!」最後の方は叫びすぎて息があがる小木。しかし、「…とにかく会うだけあってくれ。29歳。バツイチだけど色は白いべ」とお見合い写真をつきつけられ、「俺は太っている女は嫌いなんだよ」と写真を投げ捨てる。わきまえろ、現実を見つめろ、という荒川に「俺には、俺には立派な…!!」とそこへ「いるの〜?」とノックもせずに玄関から入ってくる矢作と日村。どうやら小木の友達らしい。「おお、ちょうどいいところに来た」と小木、3人に婚姻届を見せる。「黙ってて悪かった。兄ちゃん実は、フィアンセがいるんだよ。お前の言うとおり、かあちゃんにも心配かけられないしな」「お前、彼女いたの?」と矢作が聞くと満面の笑顔で小木「バカにすんな」と。「俺だってやるときはやるさ!」という小木に「兄ちゃん!!」と抱きつく荒川、嬉しくて泣き出す。小木は、日村と矢作に「おまえらにさ、俺たちの保証人になってもらおうと思ってさ」と言うが、2人は慌てて「ちょ、ちょっとまって、そんなこと」「だってお前のフィアンセすら見たことねえだろ」と。すると小木「そっかあ、あーゴメンゴメン。俺、なんか興奮しちゃって、気持ちが先走っちゃって」と、押し入れの方に向かって「ありす!ありす!」と呼ぶ。「い、いるのか?」「外国人?」と不審がる3人を尻目に「ありす!…こいつ今、照れちゃっててさ」と押し入れを指す小木。そして押し入れを開け「ありす…なあ、出ておいで。みんなに紹介するから。ありす、こっちおいで」と白い手をとる…。
一方、外では、やはりサングラスでタバコをくゆらせている小島。そこへ設楽がコンビニであんぱんと牛乳を買って戻ってきた。しかし、牛乳がパックであることに小島、「瓶の牛乳って、言ったよね?!」サングラスを外し、もう一度「瓶の牛乳って言ったよね?!張りこみっていったら瓶の牛乳って言ったよね?!」「…でも、コンビニにそんなの売ってないし…」と言い訳する設楽に「銭湯とか行けばあるでしょう!!!」と怒りMAXに。「銭湯行って来いよ!!!」と言われ設楽はすごすごと銭湯へ。
一方、部屋の中では微妙な空気が流れていた。視線を落とす荒川、しばらく目を見張っていたものの、助けを求めるように矢作を見る日村、見られて視線をそらす矢作。ありすの手を握り、はにかんだような表情を見せる小木の隣、セーラー服を着た色白の美少女、の人形。「え、えっと…なんて言っていいか、さ…」と切り出したのは日村、しかし矢作を顔を見合わせ、それ以上は何も言えない。そこで察したように小木「え…年の差?」「みんな年の差を気にしてるの?」と。「いや、そういうことじゃなくて…」という声をまったく気にせず「いや、こいつ結構若いんだけど、しっかりしてんだよ」と嬉々として話し始める小木、「こないだもね、俺さ、酒飲んで酔っ払って朝方家に帰ってきたんだけど、こいつカンカンに怒っちゃって。なあ。3時間も入れてくれないんだよ、家に。もう困ったよお前、なあ」とありすに話しかける。「あんなカンカンになったの、初めて見たよ、なあ。…っつうかお前、みんなにお茶くらい出せよ」と言う小木に「え?!」「い、いや、全然のど渇いてないんだよ」と矢作、日村も慌てて「の、のどヌレヌレなんだよ、のどヌレヌレ」。それを聞いて「あ、そう?じゃあ俺だけ飲もうかな。俺、緊張しちゃって喉カラカラなんだよ」と台所へ向かった小木、缶コーヒーを持って戻ってくる。そしてありすに向かって「え?お前も飲みたいの?」と言い出す。「どうしよう、これ1本しかないんだよ。え?どうしても飲みたいって?困ったな…じゃあいいよ、お前にやるよ」。「この人、何しようとしてんの?」「わかんないよ…」と日村と矢作が小声で言う中、缶コーヒーをアリスの口に近づける小木、さらに「え?飲ませてって?」そしてありすの肩を抱き、耳元でささやくように「ちょっとお前、飲ませてって…どういうことだよ」嬉しそうに「恥ずかしいよ、もう」と言いながらコーヒーを口に含み、口移しで飲ませようとする小木。「兄ちゃん!」と叫ぶ荒川を無視し、ありすの口元にコーヒーを流しこむ。当然、コーヒーはそのまま流れ落ちる。痛々しい表情の日村と矢作。しかし小木は「ああ、ありすゴメン…服濡れ濡れだ。ああ、すごい濡れちゃった。これじゃブラがスケスケになっちゃうよ」と慌ててティッシュでありすの胸元を拭く。その様子を見た日村、恥ずかしそうに目をそらす。「お前、何照れてんだよ」と矢作に言われた日村は「照れてねえよ俺は」となぜか目を伏せる。と、突然「あ、ウンコしてえ」と立ちあがる小木、「あ、ありすにさ、俺たちのなれそめでも聞いといてよ」ととびきりの笑顔を残し、トイレへ。残された3人。声をあげ、泣き出す荒川。それを見て矢作「…そりゃ泣くわなー」
そして外。瓶入り牛乳を満足げに飲み干し「やっぱり張り込みにはこれがないと」と小島。首をかしげながら、周りを見渡し「…誰も応援来てくんないんですかね。…コジさん、嫌われてんじゃないんですか?本庁の人間から」と言う設楽。それを聞いた小島。あんぱんの包みを投げ捨て設楽の頬にビンタ一発。殴られた設楽は「はあ?」と訳がわからずぽかんと口をあける。「こんなヤマ…私たちだけで十分でしょ」という小島に「…俺たちだけでどうしようもないから、犯人の友達買収して、スパイまがいのことさせてんじゃないっすか!」とくってかかる設楽。ここでまた一発。目を丸くして打たれた頬を押さえる設楽。
部屋の中では寝っころがり荒川がまだ泣いていた。「どうする?」と小声で日村に言う矢作。「どうするったってさ…とりあえず小木は…犯人じゃなかったわけだからさ…」という日村。しかし、小木が犯人でないとなると、「これ、返せって言われない?」と1万円札を出してくる日村。フリーター日村とニート矢作にとって1万円は大金。「言われっかもな…」と矢作も1万円札を出してきて見つめる。「っちゅうかよ、なんなんだよこれよ。あいつこんなのと結婚するって言ってんだぜ」とありすを見ながら日村が言えば「こんなんだったら、本物の女子高生誘拐するほうがまだマトモだよ」と矢作。と、「なにぃ?!兄ちゃんなんかしたの?!」と荒川の声が。びっくりして2人が荒川を見ると、どうやら泣きつかれて寝てしまっている様子。「寝言?」と日村、と、急に携帯電話が鳴り、ビビる2人。矢作が出ると、どうやら設楽らしい。「今、連絡しようと思ってたんですよ。今すぐそっち行きますんで」と矢作、出ていこうとする。「お、おいおい!」と矢作にすがるように日村、しかし矢作は1万円札を見せながら「俺さ、うまいことアレしてくるわ」と出ていく。
外に出てきた矢作、設楽に「いつまでタラタラやってんだよ。で、いたのかよ、女子高生は」と聞かれ「いや…その…」と言葉に詰まる。しかし「いなかったのかテメェ、じゃあ金返せ!」と言われ「いましたいました!確かに女子高生いました!」と言ってしまい、一瞬緊迫感が走る。「コジさん、どうしますか?」と、そこで設楽の携帯電話が鳴る。どうやら本庁に応援を頼んでいたのに、急にマイケルが来日して、その警備にみんな回されたらしく、2人でなんとかしろ、とのこと。「…仕方ないわね」と小島、「アンタこれやって」と拡張器を矢作に渡す。「なんですかコレ?」という矢作。「こいつにこんなのやらせちゃっていいんですか?」という設楽に「しょうがないじゃない、人出不足なんだから」と小島。訳がわからない矢作、「人出不足って何ですか?!」と聞くが「マイケルジャクソンが来日してんの!」とキレ気味の小島。「…だから、なんなんですかこれ」「だからマイケルジャクソンが来日してんだってば!!!」「…状況がまったく飲みこめないんですけど」という矢作を無視して、小島は「…突入するわよ。今すぐ突入よ!!」
いびきをかいて眠る荒川。まだ小木は戻ってこない。ありすを見つめる日村。そおっとありすに近寄る。頬の辺りをなで、小木が戻ってこないか気にしながら今度はスカートをそっとめくり、太腿を触る。おそるおそる、髪に触れてみたりしながら、「…ありすちゃん」と名を呼ぶ日村。と、我に返り「…オイ、何言ってんだ?!バカじゃ、バカじゃねえ俺」ときつく目を閉じ「何がありすちゃん、だよ」とつぶやく。「何が、ありすちゃん、だよ。ありすちゃん、…ありすちゃん、ありすちゃん!!」とありすに覆い被さり、キスをする日村。「ありすちゃん…ありすちゃん…」とキスをしながらありすの胸をまさぐる日村。「ありすちゃん、…オッケィ、オッケィありす…」と体を離すと、そこには小木の姿が。驚愕する日村。「最低だなお前!!!」と怒る小木。ありすを抱き寄せ、抱える小木。「こいつが俺を誘ってきたんだ!!」と日村。「えっ?!」と小木。すると「…もうやめてぇ!」と声が。「ケンカはやめてぇ!この人悪くないのォ!」裏声を出す日村。バレないのはおかしいが、まったく疑わず「え?」とありすに話しかける小木。「私の唇をよ、毒蛇が噛んできたの!…その毒をよ、この人が吸いとってくれたのォ!」「なんだってぇ?!」「この人、悪い人?この人悪い人ォ??」「わ、悪くない!!」「この人命の恩人じゃない!」「うん!」納得し、力強く頷く小木。しかしそこに「毒蛇なんかいるわけねえべ!」と起きあがった荒川。「お、お前なんだ、いつのまに!?」と慌てる日村。「こんなとこに毒蛇なんかいるわけねえべ。こいつ嘘ついてっど!」それを聞いた小木、「…てめぇ!人の女に手ぇ出しやがって!!」と日村に殴りかかる。小木を突き飛ばし「何が人の女だ!何が人の女だ!!え?!人間じゃねえぞ!!こいつ人間じゃねえぞ!!」と叫ぶ日村。しかし小木は「違う!こいつは本物の女だよ!俺のフィアンセなんだよ!!」と叫ぶ。そこへ「お遊びはそこまでだ!」と外から声が。「お前らは完全に包囲されている!すみやかに人質を解放しなさい!!」窓を開けるとそこには雨の中、拡張器で叫ぶ矢作の姿が。「どういうことだ、何やってんだお前は」という日村の横で「くそう!やっぱりかぎつけやがったか!」と吐き捨てるように言う小木。慌てて部屋の中に戻り、ありすを抱き抱える。「ありすは…ありすは本当はさらってきたんだよ!ショールームで、目が合ったんだよ!こいつは俺に助けを求めてた。今すぐここから出してくれってな。だけど…俺、財布に80円しかなくて…だから、だから俺はありすを奪って逃げたんだよ!!かけおちしたんだよ俺たちは!!!」という小木に「それ…万引きっていうんじゃないのか?」と冷静に返す日村。しかし小木はありすを抱きかかえベランダへ行き、外の矢作に「あっちへ行け!俺たちの邪魔をするな!!俺はこいつを離さないからな!!」と言い放ち、戻ってくる。「ありす、俺、お前を離さないからな!」とありすを抱きしめる小木に「兄ちゃん!俺、兄ちゃんのこと誤解してた!!」と抱きつく荒川。その様子を見て「えー?」と日村。そこへ外から「突入せよ!あさま荘!!!」と矢作の甲高い声。するとドアが開き、刑事2人が銃を手に突入してくる。銃を構え「フリーズ、フリーズ」と小島。「うおおおおお!」という雄叫びとともに刑事に向かっていく荒川、「兄ちゃん、逃げろ!今のうち、ありすさんと一緒に逃げろお!!」と叫ぶ。どうしていいかわからない小木。日村はベランダへ出て「お前、これどういうことだよ!」と矢作に聞くと「うまいこと、アレしようと思って」と1万円札を見せる矢作。「お前もうまいこと、アレしろよ!」と拡張器を使って日村に言うと、逃げていく。「おい、ちょっと!ちょっと!」と、部屋の中から銃声が!慌てて日村が戻ると「あー!!ああー…」と苦しむ荒川の姿が。「えー?」と日村。「コジさん、本当に撃っちゃったんですか?」と慌てる設楽。「威嚇よ、ただの威嚇!」見れば壁に銃弾が。「撃たれてねえぞコノヤロ!撃たれてねえぞ!」と荒川に向かって言う設楽。しかし「ありがとな…我が弟よ。お前の命は無駄にしねえからな!」と小木。荒川も苦しそうにうめきながらも「兄ちゃん!」と叫ぶ。「いや、撃ってないから!」と小島。「…っていうか…それ…」と人形であることにここで気づく設楽。「兄ちゃんは…兄ちゃんは…ありすと幸せになっからな!お前も幸せになれよ!!」と涙声で言って小木は「さらばじゃ!」とありすを抱えたまま、窓の外へ。そして雄叫びとともに2階から飛び降る。皆、慌てて窓の外を見ると、走り去っていく小木。「俺、ありすを愛している!ありすを愛してんだよ!!」と皆に向かって叫び、それから雨の中、ヨタヨタと逃げていく小木。しばらく見つめてた小島、「追うわよ。あの男を捕まえるの」しかし設楽「え…でもあいつ犯人じゃないっすよ」。しかし小島、設楽の目をまっすぐ見て「私は今、濡れています」と宣言。「え?」と3人がきょとんとする中、「私は、こういうシーンに憧れて刑事になったのよ!!」と両手を握り締め強く言う小島、目を潤ませ「濡れ濡れよわたし!濡れ濡れよわたし!!!」と叫んで部屋を飛び出していく。追う設楽。それを見て急いでベランダへ出る日村と荒川。「小木!今、刑事そっちへ行ったからな!!」振り返って笑顔で頷く小木。「逃げろ早く!小木!!」「兄ちゃ〜ん!!」小木を万歳で見送る2人。雨の中、ありすを抱きかかえ裸足で駆けて行く小木。刑事の声と雷鳴が聞こえる…。

これ今、書きながらもう笑いと気持ち悪さが押さえられません。すごいストーリーだよホント。実は刑事2人のキャラもおかしくて、小島聖なんてこんな役やらせていいのかってとこもあったり、計3発ビンタをくらう設楽のぽかーんとした顔もたまらなかったりするのですが、それがすっかりかすんでしまう小木の演技、いや…演技か…?!まーとにかくヤバイ。まずビジュアル的にね、ヤバイ。人は眼鏡でこんなにも変わるのねってことにしみじみと眼鏡の神秘を感じましたよ。

やばいでしょ、これ。いやホントに。すげぇ気持ち悪かったよ小木がビジュアル的にも動きもセリフも全て!!んで、荒川は弟なんだけど、すごい田舎から出てきたおっさんぽくてすごかったんだけど、矢作好きとしては拡張器を持ったときの、片手に拡張器、片手は腰、そしてあの甲高い声、ちょっと嬉しそうな表情…んふふ、ごちそうさまデシタっ!!
あ、来週はゲスト、市川実和子ですって!第10話「プロポーズ」ど、どうなるんでしょう?!