「どう表現したら、人が『ある事』を理解するか、習得するか」

佐藤雅彦研究室展―課題とその解答へ、行ってきました。んもー、すごい人。ぎゅうぎゅうでかつ、大丈夫だろうとふんだのに時間が足りませんでした…。入ってすぐ、佐藤先生の言葉が。

佐藤研では、表現する時には、いきなり表現から入るのではなく、伝えたい何らかの概念(考え方)から入ります。そして、「どう表現すれば、その概念が学べるか」ということを目差すと、その対象である「概念」を根源まで遡って考えることにもなり、強いては、本質的な理解とその本質を含んだ表現を生み出さざるを得なくなってしまいます。

これ読んだ段階で「がーん」でした。わたし。まあ、私の持っている見方とか、世界観とかはすごく狭くて偏っているのは重々承知しているんですが、なんというか…「表現」ってものを考えるときに更に深く深く考えていかなければいけないというか。そうやって考えたものは確実に見ているものに届いているわけで。「なんかおもしろい」とか「印象に残る」といったものはカッチリしたものに裏付けられているんだなあ、と。「表現」と「表出」ってことについては一番最初に触れているのですが、それとはまた違った角度からアプローチする「表現」。非常に面白かったです。

自分が思っているよりも、それぞれの道は、重なり合っているんだ。
それを遠いから、全然違うところだからとまったく見ようとしないのは、随分損をしているってことかも。