広くてすてきな宇宙じゃないか(2005/06/10 シアターアプル)

なんと最前列のチケットを譲っていただくことになり、観てきました。今回の公演はハーフタイムシアター2本立てのうちの一つ。キャラメルボックスで観るのは初めてだったのですが、原作は知っていました。脚本を読んだことがあるのと、地元で演っていたのを観たことがあるので。だからちょっと、もう最初から涙腺が緩んでしまって変なところから泣いていたわたし。なんじゃそりゃ。そんなわけでたいした感想は言えないんですよね。あまりに西川さんが近くて正視できなかったとかね。なんじゃそりゃ。
ハーフタイムシアターは1時間のお芝居で、1時間ですからいつものキャラメルボックスのような、最初はバラバラに感じられたストーリーがどんどん近づいてきて、最後につながるという展開ができないのはしかたなくてバンッと始まった話がそのままガーッと終わってしまうのは少し物足りない…と感は否めない。ストーリーもね、まあ結構無理があるし。でも1時間の芝居をやろうという試みはいいんじゃないかなって思います。なんというか、たぶんお芝居を観たことない人にとって2時間(ものによっちゃあ3時間近く)ってけっこう辛いんだと思うし。金額的にも、ね。今日は高校生らしき姿を多く見かけたんですが、なんかいいなって思いました。最初にこういうところから観て、「演劇っておもしろいな」「生で観るのは迫力あるな」とか、若いうちに思うことって大切だなーって思うのです。そして次はもうちょっと長いものを、そして次はまた違うものを…ってもっともっと演劇観る人が多くなるといいなって思う。私は高校時代に演劇部にいて、もそもそと書くことを楽しんでいたのですが、でもキャラメルから入ったのはよかったと思っています。そして、キャラメルから入ったから、ときどきふと戻りたくなるんだろうな。
終わってから、何かを考えたり、頭の中ぐるぐるしたり、そういうことってないんだけど、でも観ている間の1時間はぐっと別世界に連れてってくれる。たまにはそういうのもいいよね。