今日のつれづれ

地震のこと。

「書けなかった」ではなく「書かなかった」のだと思います。一旦書き始めてもなんだか偽善者のような、うわすべりのような言葉だけが並んでいるようで。それで、何事もなかったかのようにいつものような戯言を書いてきたわけです。でも、いろんな方のいろんな思いを見て、聞いて、やっぱり自分が何事もなかったかのようにしているのはすごく情けないことのような気がして。
新潟に一人、友人がいます。彼は新潟市内に住んでいるので大丈夫だとは思うのですが、メールをしようとして、なんていっていいのか、わからなくて、できませんでした。彼はすでに家庭があり、親戚関係が被害の大きかった地域に住んでいたのではないか、ということと、もう一つ彼の職場は役所で、復旧作業が待たれるライフラインに関係のある部署ということ。この二つのことについて、どんな言葉で表せばいいのか、見つからないのです。
「大丈夫?」「大変だよね」「がんばってね」
そんな言葉は彼にとって、何にもならないのではないか。なるべく、自分以外の人に「がんばれ」という言葉は使いたくない。大変にきまっているじゃないか。大丈夫だとわかっているのなら、わざわざ何を…。
もちろん、友人だけではなく、被災した方々のニュースを聞き、心を痛めるのですが、友人にさえうまく言葉を選べない私は、いったい何を、どうすればいいのだろう。「お悔やみ申し上げます」だけではどうにもならないのではないか。
でも、そうして何もしないことは結局一番情けない、ずるいことのような気がしたので、せめて今すぐできることを、はてなを通じてすることにしました。
はてな義援金 http://d.hatena.ne.jp/hatenacontrib/
友人への連絡は、もう少し、考えてからにしようと思います。