QJ vol.53(太田出版)


ロバートホールが特集されている号。リチャードの前身、ロバートのころなので、表紙でスーツ姿で勢ぞろいしている中心にはさま〜ずの2人が。おぎやはぎは2人とも若干髪が長くてふけてみえます。この雑誌で特記すべきことは、矢作の緩さと小木のネガティブさが出ているそれぞれのインタビュー(1ページずつ)でしょう。メンバーそれぞれにこの番組について語っているんですが、なかなかこの番組にはみなさん意気込みがあって。くりぃむの2人やさま〜ずの2人のも結構面白いです。
で、矢作は見出しが「基本的には楽しけりゃいいんです」となっていて、先輩たちと一緒にやれることを「スポーツって下手な人とよりうまい人とやったほうが面白いし、自分も知らず知らずのうちに上達するんですよ。それと同じで、先輩だとコントもすごくやりやすいんですね」と言っています。
これに対して小木のネガティブさ爆発のインタビューが面白いんですが、「面白い人たちの隙間を探して」という見出しで、「僕は面白い人たちの隙間を探して、そこでテキトーにやってたいんだなってことを改めて自覚しました。下がいいんです。上昇志向が弱い。というか、こんな人たちがいたら上昇できないですよ」としょっぱなからこうですから。この後は被害妄想シュミレーションをして常に最悪の状態ではこうすればなんとかなる、と考えているとか主人公がすごい悲惨な映画を見て「僕は幸せだなあ」と思っているとか。さらに「TVに映っている自分がやっぱり暗〜く見えてしまうというのは自分でも感じています」と言っています。で、シメが「でもとりあえず今は皆さんに取り残されないようにしなきゃとか、そんなことしか考えられないです」だもんなあ、はは、ほんとにネガティブ芸人四MEN楚歌だけはあるぜ小木。そんな小木が以前の深夜枠ではエンドコーナーを持っていたということをこれを読んで初めて知りました。楽屋風景のエンドコーナーでたびたび登場する小木は、気味の悪いモノマネをしながら上田や三村のプライベートを暴露していたそうです。うわ、これ見たかったな…。矢作曰く「半端じゃなく追いこまれている」小木を見たかったな…。
ロバートホール自体は最高のスタッフをそろえて、芸人さんに自信を持って「さあ、面白いことをやってください!」と言いたかったという演出・伊藤征章氏の言葉が載っていますが、それってやっぱり深夜枠でよかったんじゃないだろうか…と思うんですよ。プロデューサーから「コント番組なんて、もともと数字獲れないんだから、とにかく攻めていけばいい。それで失敗しても恥ずかしいことじゃないから」と言われていたともあるんですが、やっぱり土曜11時じゃあ、そうも言っていられないだろうし。あのまま深夜枠だったらもっとずっと続いていたのかな…なんて思いつつ。おぎやはぎに関してはそんなにたくさんの記事があるわけではないのですが、四MEN楚歌の細かい写真はけっこうありますよー。

太田出版のHPでバックナンバー買えますよー。