SHINKANSEN☆PURODUCE「吉原御免状」(2005/09/09 青山劇場)

20分の休憩をはさんでトータル3時間でしたが、もうあっという間に終わってしまいました。音楽や照明、セットに演出、そして殺陣と、小難しいことはまったく考えずがーっと観て、楽しんだ感じ。ザッツエンターティメント!!

そもそも、回り舞台、っていうんですか?あの回って次々にセットが変わっていくのがすごく好きだなーって思ったのがDVDの「野田版・研辰の討たれ」を見たときでした。そんで今回は生でそれを観たわけですが、すごく胸が高鳴るのね。なんでだろーあれ。こう、場面は変わっているんだけど、舞台上では暗転しているわけではないので、つながっている感じが好きなのかも。回り舞台の、真ん中に通路が手前から奥に上り坂ですうっと伸びているところがいい。回転して、その道が奥へ続くように舞台上で広がるとすごく綺麗。ぐるぐると回る舞台でセットの格子の隙間から見える人の動きや、家屋と家屋の間を飛びまわる、色とりどりの着物を着た人を見ているだけでもいい…と思いました。
堤真一はやっぱりかっこいいなあ…。立っているだけで様になる。そして古田新太の悪役(超極悪!!)の素晴らしいこと!もうねー「悪」以外のなにものも混ざらないというか。「ヤな奴ー」なんて軽々しく言えないくらいの、どこまでも悪役でございました。んで、この悪役新太と松雪奏子(←やっぱキレイだわー)のエロシーン濡れ場がなかなかよろしゅうございました。なんつーか、悪役の演じる濡れ場…とでもいいましょうか。あとは、梶原善がいい味出してましたね。キュートで。すっごいうるさいオッサンなんだけど、憎めない感じが。カーテンコールでもピョンピョンしてたし。藤村俊二はいいんだけど、セリフが間違ってたりしてて…今日は調子悪かったのか…でも舞台に立っていると一見軽そうだけど、存在感はあるなあ。
カーテンコールは4回くらい…あったかな。アクション監督の方が今日誕生日ということでケーキ登場、ついでに9月生まれの人があと3人、つっつん*1に呼ばれて前にでてきてみんなでお祝い…という一幕も。
ストーリーはまあ、そんなにひねりもないし、役者さんの声がところどころ聞き取りにくいところもあったんですが、それでもすんなりと流れて入ってきたし。殺陣のシーンが結構多かったんですがすごかったです。かなり迫力。殺陣をお芝居で見るのって2回目なんですが、前に見たのと比べても格段によかった。どんだけ練習するんだろうな、あれだけの動きをするために。堤・古田の最後の殺陣はもっとみたいと思ったのに、意外とあっけなく終わっちゃったんだよな…。派手な音楽と照明は苦手な人もいるかもしれないけど、わたしは徹底的なエンターティメントとして本当に楽しめた、楽しい時間でした。



*1:なんだったかのインタビューで古田さんに「つっつん」と呼ばれていた堤さん…かわいいよね「つっつん」て。言いにくそうだけど。