ふんどしの世界の向こうへ

続・あんた最高だ!更新されてたわーい。
いとうせいこうさんが「国家と真心ブラザーズ」というものすんごいタイトルのものを8/1付けの先見日記でアップされているんですが、先日のMTWBに同行されての感想がこんな感じ。

世の中が彼らの伝えるべき切実さに追いついてくるための時間差を、真心ブラザーズは作っていたではないかとさえ僕は思った。数年の活動休止は世界への猶予であり、それが終わったからこそ再び彼らは歌い始めたのである。
それは初心に帰るといったウブな行為とはほど遠い。世界を待ってやった真心ブラザーズは、おもむろにまた活動を始め、世界の時間とわざわざ歯車を合わせた以上はより過激でより切ない楽曲をこれからも次々と発表していくだろう。

そしてそれを受けての桜井さん。

中学の頃から長いことバンドやっておりますが、こんな感じを体験するとは私、思ってもみませんでした。ポップミュージックという、時代の気分と心中する性質の表現を扱っている以上、各作品は“古くなる”という宿命をかかえていこそすれ、“時間が経ったらパワーが増した”なんて状態が起こるなんて考えられなかったものですから。

実家に帰って見ようと思っていた先日のMTWB、なぜかまったく録れていなくてテレビの前で呆然としていた私にとってもうこれはほんと悔やんでも悔やみきれないのですが…うう。
そんな私情はさておき、「復活」とか「再結成」ってのはなんともやっかいなもんで、なかなかその復活及び再結成前と比較するとそれ同等、もしくはそれを超えるってのは至難の業なのでは…と思います。「懐かしい」気持ちに引き戻されるのは容易でも、それ以上のものが出てこない。見る側は「懐かしい」を期待していて、でもそれだけでは物足りなくて、「懐かしい」気持ちを満喫した後が続かない。ファンの心理としては「解散は残念だけど、復活っていうのもな…」というのもどっかにあると思うんですよ。たぶん。
でも、そんな中でこのお言葉はなんと頼もしいことか。『人間はもう終わりだ』なんて久しく聞いてないけど急激に聞きたくなりました私。「おもむろに」始めた活動がどんなものなのか、そしてパワーが増した楽曲を、なんとかして見たい。見たい見たい見たい。うわーんいつ見られるの?!見られるのかな...(←急に弱気)