働きマン2

働きマン(2) (モーニング KC)

働きマン(2) (モーニング KC)

買いました。読みました。
自分のすべきことをきちんとやっている人が好きです。職場とか、職っていうのは多分に縁とか、そういうもので決まってくるものだと私は思っているので、そういう場所にきたらそれは「その仕事をアンタはがんばんなさい」って言われてるんだなーっと思って面倒でも嫌でも「これは私がやるべきことなんだな」って思ってやるのが私にとっての仕事です。
私はまだ、その「与えられたもの」に対して嫌だーとかうぎゃーとか思ったりウダウダしたりもするのですが、そういうところは越えて、与えられた場所で自分の仕事を、やるべきことをやりたいことと融合させている人を本当にかっこいいと思っています。

だからこの間の、さくちゃんへの声にならない叫びになったわけです。桜井さんはロンドンでの爆発テロをうけて、こう書いていました。

一市民としては、のんきな公式から一刻も早く卒業するべく、出来る限りの知恵を絞るだけです。ほかになにがある?
困ったのは、俺は曲書きであり、物語を綴り織る立場にあるということ。
「人生は苦く、音楽はそれにふりかける砂糖のようなものだ。」
ノーマン・クックの言葉です。僕がこの言葉に膝を打つ人種であり、その時の世界から影響を受けずに全うできる人生などこの星には存在しえない以上、それはそれ、これはこれ、とは、やっぱり、言えません。
いとうせいこうさんが、現在執筆中の新作浄瑠璃についてこうおっしゃっていました。
「人が人をこうまで簡単に殺してしまえる今の世の中で、“泣ける心中もの”など果たして成立するのだろうか。そういうわけで、ただいま挫折中です。」
兄さん、今夜また、物語の完成は遠くなってしまったのでしょうか。

いわゆる9.11テロが起こった瞬間、僕は真心ブラザーズのレコーディングで都内のスタジオにいました。同時期のプロダクツに「人間はもう終わりだ!」という曲が入っていたのが印象に残っています。
「おれ、ラブソング書きになる。腹ぁ決めて。」
なんの根拠もなく、こんな宣誓めいた気持ちが湧き上がったのは明らかにこのときからです。全く原因不明。それからずっと、物語なんていまさらなんなのよ!と冷酒をあおりたくなるようなことがあればあるほど、新しい熱烈ラブソングが欲しくなるのです。や、ほんと。でも原因不明。なんでだろ。
  ―続・あんた最高だ!

今日、今期いっぱいで仕事を辞めることを上に言いました。次に何をやるのか、まだわからないけれど、それでも何かの縁で巡り合った仕事に力をそそげるような、そんな自分でありたいし、そんな自分であれば何かに巡り合えるような気がします。

白川さんに私のコリもほぐしてもらいたいんですが何か。