6/1朝日新聞夕刊に

文化面で、作家の長嶋有さん*1が真心の復活について書いてます。タイトルも「真心」。記事は、真心との出会いのことと、その当時の曲のこと、最後に今回の復活を喜ぶという内容。「RCが好きな人は絶対!」という手書きポップに惹かれ手に取った『ねじれの位置』が出会いだったそうで、聴いてみた感想を以下のように言っています。

「どかーん」が有名だったが、聴いてみて驚く。「どかーんと景気よくやってみようよ」という脳天気なフレーズの続きは「死物ぐるいの明るさで 空元気をフル回転して」なのだ。他の曲も「君と金さえあれば」とか「きいてる奴らがバカだから」とか、題名だけでなんたるシニカルさ!
                ―朝日新聞 6/1夕刊

長嶋さんは、「軽薄な価値観の同世代を軽蔑しながら、自分も口だけで無力と自覚している。上の世代(特におっさん)の疲れっぷりを観察して、でも自分がどうなりたいのか、明確なものが見いだせない」苛立ちに共感したと言っています。そしてそれを「誠実な創作だった」とも。
「どかーん」で真心を知ったのは私も同じで、というか多くの人が同じなんだろうけど、私はそれはそれで次にはつながらなかった。でも聴いていたとしてもたぶん当時中学生の私のココロはその苛立ちを感じられるほどオトナではなかったのでしょう。でも、今、そのころの曲を聴くと、確かにシニカルだなあと思う。すごく単純に言えば真心ってフォーク→ロック→ポップっていう感じになっていったのかなという気がするんだけど、私はTHEがついてた頃の真心は全然知らないから、その頃から聴いていた人はどう思っているのかな…と記事を読みながら思いました。
でもね、最後の部分は、「真心ブラザーズ」からのファンである私も一緒なのですよ。

そして今年、真心ブラザーズ活動再開の報。ネットに書かれた彼らの声明によれば、「(メンバー全員)バカが増している」のだそうだ。やってる奴らもバカだから。そんなフレーズが浮かび嬉しくなった。今年は夏フェスにいこうかな。

*1:「続・あんた最高だ!」でもおなじみの。復活発表後に桜井さんは特にコメントしてないのに、長嶋さんはしてるんだよねー。