R25

穏やかに強い人

バスに揺られて次の街へ。それに全部の人生を費やしても、悔いはない

ロング・インタビューは宮沢和史。宮沢さん、本当に穏やかな表情をしてるなあ。でも強さがある。いいなあ。穏やかに強く。
私がTHE BOOMを知ったのは、確か中学校のとき。当時一番仲のよかった友達に勧められてでした。『星のラブレター』のバンドスコアをなぜか持っていた覚えがあります。…といってもホコ天を知っていたわけでもなく。宮沢さんのインタビューなどでTHE BOOMというバンドが、そして宮沢さん自身が試行錯誤…というか、まあ思いあがったり、どんと落ちたり、いろいろあったということを知ったのは最近になってからです、わたしは。でもそういう時期があったからこそ、今の表情があるんだろうなあ。
R25ではヨーロッパツアーのことについて、このように言っています。

音楽は国境を超えるって平気でいうけど、そんなことなくて、すごく大変な作業ですよ。でも、実際同じ場所で時間を共有してメッセージを伝えれば、必ず届く。そういう自信はついた。その自信があれば、どこ行ったって演奏できる。中東であれ新潟であれ、幼稚園であれ老人ホームであれ。感情の受け渡しがなされている瞬間が連続してるってことを実感できるようになった。確信と呼べるかどうかわからないけど、少なくとも確信に育つコアみたいなものは手に入れることができた。

「感情の受け渡し」っていうのがいいなって思いました。この間の渋谷公会堂でのライブ*1、宮沢さんがあまりにもしゃんと立っていて、まっすぐに駆けていこうとする姿が見えるような気がして、もう悟りを開いちゃったような感があったのですが、

前に進もうという思いが無くなってしまうことが恐い。ほんの少しでも、これぐらいでいいや、これを繰り返して行こうって思うことが。きっとそれはそれで難しいことだし、大きな決断かもしれない。何かを維持し続けるのは、変化するより難しいかもしれない。でも、僕にはそれはできない。繰り返しの中に“出会い”はないと思うから

というのを読んで、ああやっぱりなあって思いました。前に進む決意。もっと楽な道はいくらでもあるのに。それを決意したときに穏やかさと強さが手に入るのかな。私がずっと欲しているもの。
宮沢さんのTOKYO MEETINGブログはこちら→http://www.five-d.co.jp/miyazawa/jp/koshka/blog/
5月19日はNHK「音楽 夢くらぶ」出演だそうです。まだ先だけど楽しみ。
そしてTHE BOOMの公式HPもトップの写真が変わっていました。綺麗な青空。

そしてラジオでは

TOKYO FMMOTHER MUSIC RECORDS」に出演した宮沢さん。リクエストでかかった『島唄』、「もう1回録音してる」とのこと。今日も三線弾いてきたそうで。うわーすごいな、なんか。『島唄』に関しては「不思議な歌」「レコーディングしたときが一番いいって思っているものなのに、この歌に関してはその場所で歌うとその歌になる」「繰り返して歌ったことはない」リボーンしている、と言っていました。そしてカラオケで歌っているという一青窈。でも確かに合う感じは…する。
聞いていて、「ああーアースディ・コンサート行きたいなあ…」と思ったのもつかの間…その日、別のライブあるんじゃん私…。ああ…。