東京音楽#4「東京に来い」KAN
KANの曲にはかなり「東京」という言葉がでてきます。上京して東京で暮らしている歌、というのも何曲かありますし、遠距離恋愛を歌っている歌も何曲かあります。自称遠恋マスターとしては、この歌はあまりに直球で思わずバットがでてしまう、そんな今回は『東京に来い』。
Come to Tokyo 特急乗ってカモン
夢は見れば見るほど遠くにあるけど
Come to Tokyo But you don't have to worry
電車は混んでてもきっと何かが待っている 東京に来い
「カムトゥートーキョウ」なんて言い方が成立してしまうのも、やはり東京だからなんだろけど…でもこういう歌詞を書けるあたりがKAN自身が上京組だからなんだろうなと思います。なんといっても、「特急乗ってカモン」ですからねえ。まあ、特急乗ってすぐ東京へ行ける程度ならいいんじゃないかと思いますけど。新幹線じゃないもんねえ?
青山辺りで待ち合わせ
カフェオレ飲みましょ カフェドロペ
渋谷でしんみりシネマみて
酔っ払って目黒で歌いましょ
そしてキラキラの東京イメージがきます。あまりにイメージ的にはベタで、でも遠恋中の者としてはこれくらいベタなほうが、現実逃避(恋人が近くにいないってことに対する)して妄想するにはいいってものです。ベタベタだなあ。こんな生活は遊びにやってくるからできるのであって、住んだらできないと思うのですが。してる人もいるのかしら。でもそんな恋人同士の戯言でも、最後の1フレーズで、なんとも切ない気持ちになったりするわけで。
東京に来い きっといつかラッキー
夢は見れば見るほど遠くにあるけど
すぐに来い 準備なんていいさ
何より君にとっても一番大切な僕がいる
ここには東京のわかりやすい魅力よりも「愛は勝つ〜」と言ってしまいたくなるようなシンプルな力がある気がします。
そして東京に出てきた私には、何が待っていたんだろう?一番大切な「僕」はここにはいないというのに?
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