30minutes(2004/12/03 25:00-25:30)

もう第10話なんですねー。今回は「戻る」。ゲストは山田麻衣子、タイトルコールはDoKaKa。今回の舞台は結婚の報告をするために仲間を呼び、鍋パーティーを企画した設楽の部屋。以下、ネタばれというか、ストーリーを。

煮えたぎる鍋、口を開け、驚愕の表情の矢作・日村・小木。口を手で覆い驚いた表情の婚約者麻衣子(山田麻衣子)。仰向けに倒れている設楽。皆がストップモーションの中、幽体離脱したかのようにふわっと起きあがる設楽。胸には包丁がささったまま。そこへ自らCDラジカセでゴッドファーザーを流しながらタキシード姿の荒川が登場する。あっけにとられる設楽に対し「私は誰でしょう。①橋本②小池③神の使い、どれ?」間髪いれず自ら「正解は③、神の使いです!」状況が理解できない設楽に「理解しろ!」と怒鳴る荒川。「ほら、これ」と設楽の胸を指差す。胸には包丁、さらに少し離れたところに胸に包丁を突き刺され、死んでいる設楽の姿が。驚く設楽に荒川は「あなたはたった今、死にました!鍋パーティーの途中で誰かに殺されたんです。はははははは」と笑う。「何笑ってんだよ!みんなが俺を殺すわけねえだろ!」と怒る設楽に「あなたはでもラッキーな人なんです。」と説明を始める。どうやら、神様が設楽にチャンスをくれるらしい。「ラッキーゴッドチャンスクイズ!!」と嬉しそうに叫ぶ荒川。そのルールは、今から30分間時間を戻し、その30分以内に自分を殺した犯人を探す、というもの。その30分間の記憶は消されているが、犯人はこの中にいるので、犯人を当てれば死なずにすみ、さらに豪華賞品をプレゼントするという。解答チャンスは3回。「わかったらこのボタンを押してください」と神呼び出しスイッチと書かれたボタンを渡され、設楽は30分前に戻っていく。
30分前。鍋パーティーが始まろうとしている。材料を入れようとしている矢作に、日村がその順番に文句をつけている。「お前、完全に鍋奉行だな。フランス人なら『鍋de奉行』だぞ」という矢作に「フランス人なら、鍋de奉行…なべでぶぎょう…お前、今、鍋奉行の中にデブって取り込んじゃっただろ!」デブっていいたいだけじゃねえか!と怒鳴る日村に「うるせぇんだよ!」と機嫌の悪そうな小木。結局日村が材料を入れはじめる。それをぼんやりと見ていた設楽、とりあえず一服しようとタバコを出す。するとさっとピストルの銃口を設楽に向ける矢作。「…!!」驚く設楽に、矢作はそのピストル型ライターに火をつける。「ああ、そ、そういうライター持ってたんだ…」とほっとするものの、後ろの台所から包丁を手にした麻衣子がでてきてまた驚く。「何?これ」と、さっきの神呼び出しスイッチを見つけ「何?教えて?隠し事はしないって約束でしょ〜」と麻衣子。その様子をみて「なに人前でいちゃいちゃしてんだよ!」と矢作。麻衣子と矢作に肩を揺らされ、「いや、ちがっ…」と設楽はついボタンを押してしまう。すると登場する荒川。「仲間が俺のことを殺すなんて思えない」という設楽に「ボタン押しちゃったんだから、答えろ。誰があなたを殺したんでしょーか」と荒川。勘でもいいから答えて、答えないと損だよと3、2…とカウントされ「や、矢作!」と言ってしまう設楽。唾をとばし「ブーッ」と言う荒川、「あーあ、仲間が俺のことを殺すなんて、って言いながら、疑っちゃった」と感じ悪いことこの上ない。「今回は残念でした。チャンスはあと2回あるんでがんばってください!」といい残して出ていく。
時が戻りとりあえず「矢作、ごめんな」と謝る設楽。もちろん矢作はわけがわからない。「座って座って!」という日村にとりあえずテーブルにつく。食べよう、とする前に「報告があります」と麻衣子。やいやいはやしたてる日村と矢作。「なんかはずかしいなあ、統から発表して」という麻衣子を受け「俺と麻衣子は、婚約しました!」という設楽。それを聞き、日村と矢作はキスしろ、とキスコール。そんな中、「うるせぇんだよ!」とテーブルを叩き立ちあがる小木。「昔の彼氏の前でよく結婚の話ができますね」と怒り心頭。「やめろ、小木」「な、鍋食べよう!」と嫌な空気をなんとか取り繕うとする矢作と日村。さらに今日は特別な日だから、ある材料を用意した、とフグを出してくる日村。しかし小木の機嫌は直らない。そんな小木に対し「いいか、お前だけじゃなくて、俺だって麻衣子のことが好きなんだよ!」とカミングアウト。5回告白して、3回振られたという日村に「こういう流れできくのは失礼かもしんないけど、残りの2回?」という矢作。残り2回は無視されたと聞き、「お前は付き合えただけましなんだよ」と矢作は小木の肩をたたく。そんな中「小木…お前もしかして俺のこと殺そうと…?」と小声で聞く設楽。「俺たち、仲間だろ?」と矢作が言い、それに合わせて設楽も「そうだよな、仲間だよな」と納めようとするものの、小木は「何が仲間だよ。…おい、設楽、この女はな…」と言い出し「やめろ小木!それ以上言うな!」と矢作。日村も気になる、という中、麻衣子が泣き出してしまう。「小木くんは、まだ私のこと恨んでるの?」と麻衣子。小木は舌打ちをして部屋を出ていき、麻衣子も台所へいってしまう。追う設楽。「小木と付き合ってたのは知ってたけど、なんかあったのか?」と問い詰める。そこへ矢作がきて「昔の話だから、気にするな」と言う。どうやら矢作は事情を知っているらしい。設楽は矢作を問い詰めるが、麻衣子が私が言う、と話し始める。「…統、ごめんなさい…わたし…」と、しかしここで止まってしまう。「???」どうやら部屋でボタンを見つけた日村が押してしまったらしい。音はするが姿の見えない荒川。設楽がトイレを開けるとそこに腰を下ろしている荒川。「く、くせぇっ!」という設楽に「じゃあ、答えてもらいましょうか」と拭きもせずズボンを上げ出てくる荒川。今は答えるとかいう以前に重要な話をしてるとこだったんだ、という設楽に「ああ。あの話ね」という荒川。神の使いだからたいていのことは知っているといい「徳川埋蔵金のこともしってるよ」という荒川に「言えよ!」と詰め寄る設楽。「徳川埋蔵金?」「徳川埋蔵金はな!」という荒川に蹴りをくらわせる設楽。「じゃあ直接聞けばいいじゃないか!」という荒川に「戻せよ!」という設楽。「クイズに答えれば戻る」と言われる。「ヒント・小木さんはこのあと部屋に帰ってきますよ」と言われ「小木!」というが答えはブー。「チャンスは残り一つだよー」と言い残し荒川は去っていく。
慌てて台所に戻る設楽。そこで麻衣子から、小木の子どもを昔妊娠したことがある、と聞かされる。「まじかよ?」という設楽。責める設楽に「俺が黙ってろって言ったんだよ」と矢作。「ごめんなさい」と何度も謝りながら泣く麻衣子。そこへ戻ってきた小木は状況を把握し「ん?どうした?…ああ〜もう夫婦ケンカか〜?」とニヤリ。日村は「ちょっと俺だけ仲間外れ?それおかしくない?」と状況がまったく理解できてない。「おい、設楽。まあ、そういうことだよ。ごめんなあ〜」という小木に「おい!小木、なんだよその態度」と矢作。それぞれの声がシンクロする中、設楽はいたたまれなくなり、ボタンを押す。テーマ曲と共に「最後のチャンスです!あなたを殺したのは誰でしょうか〜?」と出てくる荒川に「もういいよ。誰が犯人でも。自殺でもしたい気分だよ!」という設楽。「自殺…ピンポンピンポン!」と荒川。正解シーンを見てみましょう、と再び時を戻す。
「お前らだまれっ!」と叫び立ちあがる設楽。そばにあった包丁を手にする。慌てる他の4人。「何が仲間だよ!信じてたのに!」と自分の胸に包丁をつきたてる、直前に「はい、ここでぐさっと言ったわけです」と荒川が出てくる。これで死なずにすむ、といいさらに賞品として「ヨン様が推薦するソウル焼き肉観光ツアーをプレゼント!」と目録を渡す。いらない、と浮かない顔の設楽。「せっかく神様がくれたチャンスなんだぞ」「元気出せ!相撲とろうか!」というが設楽の表情は変わらない。「何その顔。信じていた仲間に裏切られましたって顔?あんたね、その仲間を疑ってたんだぞ!誰にだって過去はあるし、間違いの一つや二つあるよ!…なーんてね、じゃあね」と満面の笑みを浮かべ手を振る荒川。部屋を出ていくと時が戻る。必死になって設楽を押さえる4人。設楽も思いとどまり、テーブルにつく。「…鍋、食べようか」という設楽。小木と握手をかわす。やっと鍋パーティーが始まり、さっきのフグを食べ、「うまい!」という日村。その様子をみて「あれ?日村、フグさばく免許持ってるの?」と聞かれ「ない」と平然と答えるが、急に苦しそうにもがきだし、泡をふいて倒れる。そこへ、あのテーマ曲が…

最後、日村さんが泡をふくシーン。すっごい泡ふいてたんですが…どうやってるんだろう、あれ。怖いくらい。
今回は、お笑いというよりも芝居という感じでした。もちろんいろんなところで、細かく笑いを挟みこんでいるんだけど。例えば神を呼ぶボタンとか。あと、台所で設楽に問い詰められた矢作が「実はな…」と話しはじめるものの、「麻衣子は昔…小木のゴショヲショウカンシャンコウシャンパンカラ」と中盤から何語なのかも全然わからないしゃべり方になって「お前、言う気ねぇだろ」って言われるとことか。
あと荒川良々の役がね。タキシードで、蝶ネクタイ、シルクハット姿で神の使いってことなんだけど、こういうちょっと人としてはどうかと、という役どころははまりますね。2話のゴッドズチルドレンの人と通じるところがあって、こういう感じは好きだなあと思いました。設楽さんは普通に役者だよなあ。小木さんはまあいつも通り気持ち悪いんだけど、すごく嫌な感じが出ていて、それはそれでよかったと思います。でも、最後のとこでちょっとほろり、とさせる話もいいけど、個人的にはやっぱりうははははって笑える話の方が、好きかなあ。
気がつけばもう第10話が終わってしまい、残りはあと本編2話+特別編1話ってことで。金曜夜の楽しみがなくなっちゃうのが今から既にちょーっと寂しい、気もします。